靖国参拝:慎重派が12日に初会合 自民「親中派」ら有志
 自民党の衆参両院議員有志が12日、小泉純一郎首相の靖国神社参拝自粛を求める立場で「靖国問題勉強会」を発足する。先月末、首相参拝支持派の安倍晋三幹事長代理らを発起人とした勉強会が発足しており、これに対抗する狙いもあるようだ。
 勉強会の呼びかけ人には野田毅自治相や加藤紘一元幹事長、高村正彦元外相ら日中関係を重視する「親中派」をはじめ、党内各派閥から中堅、ベテラン議員を中心に16人が参加する。
 初会合では、首相として初めて靖国神社公式参拝した中曽根康弘元首相時代の官房長官後藤田正晴氏が講演。「最終的には首相の参拝自粛などのメッセージを打ち出したい」(呼びかけ人の一人)という。【田所柳子】(毎日新聞2005年7月9日)

 靖国参拝支持の議連発足 自民若手116人が参加
 小泉純一郎首相の靖国神社参拝を支持する自民党の若手議員が28日、党本部で「平和を願い真の国益を考え靖国参拝を支持する若手国会議員の会」の設立総会を開いた。
 安倍晋三幹事長代理らが衆院当選1−5回生、参院同1、2回生に呼び掛け、対中強硬派を中心に計116人が参加表明。靖国問題をめぐる勉強会を重ね、秋をめどに提言をまとめる予定だ。自民党内ではベテラン議員から首相に靖国参拝の自粛を求める動きも出ており、今回のグループはそれに対抗する形となった。
 設立総会には安倍氏を含め約60人の議員が出席、会長に松下忠洋氏、幹事長に山谷えり子氏を選任した。(共同2005年6月28日)

 靖国参拝問題:自民若手が勉強会 首相参拝支持の安倍晋三氏も参加−−28日発足
 自民党の若手議員有志が28日、小泉純一郎首相の靖国神社参拝を支持する勉強会「平和を願い真の国益を考え靖国参拝を支持する若手国会議員の会」(仮称)を発足する。約50人が参加予定だ。党内でベテラン議員を中心に、首相参拝の自粛や、靖国神社と別の新たな追悼施設の建設を求める声が高まっていることに対抗する狙いがある。
 発起人代表は松下忠洋衆院議員(旧橋本派)。設立総会では松下氏が会長に、山谷えり子参院議員が幹事長に就任する予定で、安倍晋三幹事長代理も参加する見通し。案内文書は党内の当選1〜5回の衆院議員、当選1〜2回の参院議員で、閣僚を経験していない議員に送っているという。
 勉強会では、首相参拝の経緯や東京裁判の研究などを進め、靖国参拝に近隣諸国や日本国民の理解をどう得るかなどを議論する。【西田進一郎】(毎日新聞2005年6月25日)

 自民若手50人、靖国参拝支持の勉強会 顧問に安倍氏
 自民党若手議員が小泉純一郎首相の靖国神社参拝を支持する勉強会を発足させることが二十二日、明らかになった。二十八日に設立総会を開く。ベテランの親中派議員を中心に首相の参拝自粛を求める声が強まっていることを牽制(けんせい)するねらいもありそうだ。
 勉強会の名称は「平和を願い真の国益を考え、靖国参拝を支持する若手議員の会」とし、会長に松下忠洋衆院議員、幹事長に山谷えり子参院議員が就任する予定。参加議員は五十人を超えるとみられ、安倍晋三幹事長代理らの顧問就任も検討されている。
 設立総会では岡崎久彦・元駐タイ大使が首相の靖国神社参拝の歴史的経緯や外交的な意義について講演する。
 その後も月一、二回のペースで勉強会を開いて、靖国神社参拝に関する提言などを行いたい考えだ。
 自民、公明両党のベテラン議員などからの参拝自粛論や、いわゆる「A級戦犯分祀(ぶんし)論などが相次いでいることに危機感を募らせたことが背景にある。
 これに関連、日本会議国会議員懇談会は二十二日の総会で、小泉首相靖国参拝継続を支持する決議をまとめた。また、安倍氏も会見で、「国のために殉じた人の冥福を祈るのは当然のことだ」と重ねて支持する考えを示した。(産経新聞2005年6月23日)