両親殺害の高1 親から暴行か
 東京都板橋区の社員寮管理人夫婦殺害事件で、逮捕された高校1年生の長男(15)が腕にあざをつくり、友人に「親にやられた」と話していたことが23日分かった。
 あざを見たのは中学時代の友人。約2年前、腕相撲をしていた時に小さなあざがあることに気づいた。あざがどのような経緯でできたかは不明だが、父親との確執が殺害動機に挙げられていることから、捜査本部はいつから親子関係が険悪になったのかを調べている。
 調べに対し、長男は03年3月、板橋区の寮に移ってから「土日や夏休みも寮の仕事の手伝いをさせられ嫌だった」などと供述。
 母親については「父親と一緒にいるくらいならいっそ死にたい、と話していた」と説明。
 両親殺害後、群馬県草津町の温泉旅館に宿泊したが、部屋の明かりを一晩中つけていたことについて「幽霊が怖かったから」などと話している。
 現場をガス爆発させたことについては「証拠隠滅を図ろうと思った」などと供述。一方で「ここに人がいる、ということを(周囲に)分からせたかった」とも話しているという。[2005年06月24日付スポニチ紙面記事 ]

 [福岡兄殺害]「生き返らないほうがいい」15歳弟供述
 福岡市南区のマンションで高等専修学校3年の男子生徒(17)が刺殺された事件で、福岡・南署に殺人容疑で現行犯逮捕された中学3年の弟(15)が調べに「生き返らないほうがいい」と供述していることが分かった。包丁による刺し傷は十数カ所にわたっており、明確な殺意を持って犯行に及んでいたとみて追及する。
 関係者によると、弟は以前から兄に殴られるなどのいじめを受けており、同級生らに不満を漏らしていた。兄は「ヒトラー」と自称していたといい、弟は逮捕後の調べに「兄に支配されていて、殺してしまいたかった。生き返ったら、逆にやられると思った」などと供述している。
 弟は23日午後3時過ぎ、兄弟げんかになり、自宅の台所にあった文化包丁で兄の腹や背中などを刺して殺害した疑いで現行犯逮捕された。調べでは、弟は数回刺されて逃げる兄を追いかけ、さらに数回刺し、風呂の浴槽の中に投げ込んでいた。
 弟は「今日も頭や肩をのこぎりで切りつけられた」とも話しており、日ごろの兄へのうっ憤が一気に爆発し、犯行へ向かわせた可能性が高いとみている。(2005年06月24日15時30分 毎日新聞