東京裁判、正しかったか」 森岡氏、議員懇でも発言 「誇りある歴史、伝統をもつ日本を次代に伝える」などをうたう超党派日本会議国会議員懇談会(会長・平沼赳夫経済産業相)は22日、国会内で総会を開き、首相の靖国参拝継続を支持する決議を採択した。
 その際に森岡正宏厚生労働政務官は「東京裁判が本当に正しかったのかどうかということを国民みんなに訴え、世界中の人たちにも発信すべきだ」と発言し、極東国際軍事裁判東京裁判)の正当性に改めて疑問を投げかけた。森岡氏は先月26日の自民党代議士会で東京裁判について「一方的な裁判だ」と批判。細田官房長官が「極東国際軍事裁判などは政府として受け入れている。政府の一員として話したということは到底ありえない」と述べていた。
 森岡氏は22日、「非常に厳しい言論統制連合国軍総司令部(GHQ)によって行われていた間に、日本人は一方的に『あの戦争は日本だけが悪かった』とすり込まれてしまった」と語った。(2005年06月22日16時16分朝日新聞

 非行相談の子供、3割が「虐待受けた経験」
 全国の児童相談所で、非行相談を受け付けた子供の3割が虐待を受けた経験を持ち、8割以上が何らかの心理的な問題を抱えていることが21日、全国児童相談所長会の調査で分かった。
 児童相談所の非行相談を基に、非行をおこした子供たちの心理的背景などを分析調査したのは初めて。
 調査は、全国182か所の児童相談所を対象に、児童福祉司にアンケート形式で実施。169の相談所から、2003年度に非行相談を受け付けた幼児から21歳の約1万1000人について回答があった。
 調査結果によると、30%の子供は親などから虐待を受けていた。内訳(重複回答)は、身体的虐待が78%、ネグレクト(養育放棄)が73%、心理的虐待50%、性的虐待32%だった。
 また、子供に心理的問題が「ある」とした回答は83%にのぼった。内訳(重複回答)は「衝動性、攻撃性が高い」が33%、「自己中心的、協調性がない」が26%、「人間関係がとりにくい」が24%、「劣等感、自信喪失」が23%、「不登校」が15%だった。虐待を受けた子供では、9割が心理的な問題を抱えていた。
 同会事務局は「虐待を防ぐことが非行防止にもつながる。非行少年の多くは心理的・精神的な問題を抱えており、医療機関との連携の必要性が示された」としている。(2005年6月21日23時7分 読売新聞)