2歳半児のTV視聴、「4時間以上」1割 厚労省調査
 2歳半の子どもの1割は1日4時間以上テレビを見て、7人に1人は習い事をしている――厚生労働省が01年生まれの子どもの生活実態を探る追跡調査をしたところ、そんな幼児の暮らしぶりが浮き彫りになった。
 調査は、01年1月と7月に生まれた子が2歳半になった時点で実施し、約4万3千人の親から回答を得た。
 1日にテレビを見る時間は、最も多いのが「1〜2時間」の36・5%。次いで「3〜4時間」(27・6%)、「2〜3時間」(13・9%)の順。一方、「4〜5時間」(5・6%)、「5時間以上」(4%)を合わせると1割近かった。
 ふだんの遊びを複数挙げてもらったところ、最多は男女とも「テレビ」で8割強。次いで男児は「ミニカー」「積み木」、女児は「お絵かき」「歌、踊り」だった。特に好きな遊びは、男児が「ミニカー」、女児は「歌、踊り」がトップ。「テレビ」は4割程度で男女とも2番目だった。厚労省は「子どもが好んでテレビを見るというより、親が見せている可能性がある」と分析する。
 習い事をしている子は13・9%で、「幼児教室」「英語」「水泳」が上位を占めた。
 母親の35%は正社員やパートなどで働いており、子どもが生後6カ月の時点での調査より有職率は10ポイント高い。
 育てていて「よかったと思うことがあるか」の質問には、「ある」が99%に上り、その理由は「子どもの成長に喜びを感じる」が最多だった。一方、「負担や悩み」については「ある」が86・2%。このうち約6割が「自由な時間がもてない」を理由に挙げた。(朝日12/31)