靖国参拝、河野議長の首相への自粛要請に安倍氏が批判
 自民党安倍晋三幹事長代理は8日の記者会見で、河野洋平衆院議長が小泉首相靖国神社参拝の自粛を求めたことについて、「河野議長は三権の長という立場であり、外交権は行政の長にあるのだから、もう少し慎重に考えていただきたい」と批判した。安倍氏は「首相は靖国神社に参拝すべきだ」との立場をとっている。
 一方、首相の靖国参拝に反対している公明党の神崎代表は同日の記者会見で「異例だと思うが、河野議長は事態を憂慮して、あえてそういう行動に出たのだと思う。形式よりも、率直にいろいろな意見を聞くことが首相にとっても大事なのではないか」と語った。(2005年06月08日19時16分朝日新聞

 首相になっても靖国参拝 「指導者の義務」と安倍氏
 自民党安倍晋三幹事長代理は28日午後、テレビ東京の番組収録で小泉純一郎首相の靖国神社参拝に関連し「私は今も参拝している。国の指導者が国のために殉じた方に尊崇の念を表すのは当然の義務だ」と述べ、将来、自らが首相になった場合でも参拝を継続する考えを示した。司会者の「首相になっても靖国神社に参拝するか」との質問に答えた。
 中国の反発には「靖国参拝は内政の問題で、内政干渉をすることは日中平和友好条約に反している。信教の自由について互いに言わないことが先進国ではマナーになっている」と反論した。(共同通信) - 4月28日19時53分更新

靖国参拝>「日本の内政問題」自民・安倍氏が中国批判
 自民党安倍晋三幹事長代理は28日、札幌市内で講演し、小泉純一郎首相の靖国神社参拝について「命をささげた人のためにお参りするのは当然のことであり、責務だと思う。次の首相も、その次の首相も当然お参りしてほしい」と述べた。また、首相の参拝を中国などが問題視していることに関しては「日本の内政問題だ」と語った。
 さらに、中国の呉儀副首相が小泉首相との会談をキャンセルして帰国したことについては「極めて尊大で高慢な態度だ。会談してほしければ、言うことを聞けという態度は覇権主義的だ」と非難した。(毎日新聞- 5月28日21時8分更新)

 靖国参拝「次のリーダーも」 安倍氏が見直し論に反論
 自民党安倍晋三幹事長代理は27日、小泉首相靖国神社参拝に対し、財界から日中間の経済活動への影響を懸念する立場から見直し論が出ていることについて「国のために殉じた英霊に尊崇の念をささげることは当然だ。それを否定すれば根本が崩れ、この国の企業も成り立たない。いかに売り上げを増やすかということと引き換えにしていいのか」と反論。「小泉首相の意志を次のリーダーもその次のリーダーも受け継ぐことが大切だ」と述べた。東京都内での講演で語った。 (04/11/27 20:24)

安倍・自民党幹事長代理:訪米、米政権が厚遇 「小泉後継」へ布石−−主要閣僚と会談
 【ニューヨーク中西拓司】米国訪問中の自民党安倍晋三幹事長代理は5日(日本時間6日)、米国要人らとの会談日程をすべて終えた。安倍氏は党幹事長代理の立場ながら、チェイニー副大統領やライス国務長官ら、ブッシュ政権の主要閣僚との会談に成功。「ポスト小泉」の最右翼として存在感をアピールした。8日に帰国する。
 「小泉(純一郎)首相によろしく言ってくれ」。4日午前(日本時間5日未明)、チェイニー副大統領との会談を終えホワイトハウスを見学していた安倍氏を見かけたブッシュ大統領は、約20メートル先から安倍氏に大声で2度呼びかけた。同行議員は「『ポスト小泉』最有力の安倍氏に対するサービス」と感じたという。
 ライス国務長官との会談は2日午後(日本時間3日未明)に行われたが、同日午前には町村信孝外相もライス氏と会談している。異例の日程設定の背景には、安倍氏側の売り込みに、ライス氏側が「次期首相候補と会いたい」と応えたとみられる。
 安倍氏は4日のテレビインタビューで、「さらに研さんを積まなければその(首相の)資格はない」としたうえで、次期自民党総裁選への立候補については「全く考えていない」と否定した。その一方で「ポスト小泉」という内外の視線を意識し始めたようで、次期政権の課題は「小泉改革は順調に進んでいる。構造改革をスピードアップしなければいけない」と語った。
 2日の米有力シンクタンクブルッキングス研究所」での講演でも、安倍氏は「首相になったら靖国神社に参拝するか」との質問に対し、「小泉首相の後の首相も参拝すべきだ。国のために戦った人に尊敬の念を表するのはリーダーの責務だ」と強調した。
 ◇与野党議員50人、ワシントン詣で
 大型連休中は与野党議員の「ワシントン詣で」が相次ぐ時期。今年も約50人が訪米したが、中2階組の麻生太郎総務相もチェイニー副大統領と会談。町村外相も含め、来年9月の小泉首相の党総裁任期切れをにらんだ「ポスト小泉」をめぐる主導権争いが、ワシントンを舞台に展開された格好だ。(毎日新聞 2005年5月7日 東京朝刊)

 昨年の新聞から…

 安倍氏が米で集団的自衛権行使へ改憲の必要性強調(2004-04-30「朝日新聞」)
 自民党安倍晋三幹事長は29日午後(日本時間30日午前)、ワシントン市内の保守系シンクタンクアメリカン・エンタープライズ公共政策研究所(AEI)で「進化する日米関係」と題して英語で講演した。安倍氏集団的自衛権の行使を認めない現行の憲法解釈について「国内向けの理由では世界には通用しない。政府の解釈はいろいろな面で限界にきている」と述べ、日米同盟の「双務性」を高めるため、集団的自衛権の行使を認める憲法改正が必要だと主張した。
 安倍氏は戦後の憲法を巡る状況について「敗戦の呪縛からか、指一本触れてはいけないという風潮が支配的で、一種のマインドコントロールのようなもの」と指摘、「昨年の総選挙で『護憲勢力』が衰退した結果、改憲がようやく現実のものとして議論されるようになった」と憲法改正の実現に強い意欲を示した。
 イラク戦争については、米国を支持した小泉首相の姿勢を「同盟の神髄」と表現。「テロとの戦いという『新しい戦い』に我が国も主体的にかかわりを持たざるをえなくなった」との認識を示したうえで、イラクへの自衛隊派遣の意義を「日米同盟が単なる『紙』でなく、安保条約に裏打ちされた強い絆(きずな)で結ばれていることを実証した」と強調した。

 安倍幹事長:ブッシュ政権が厚遇 幸運なお披露目に(2004-05-01「毎日新聞」)
 訪米中の安倍晋三自民党幹事長と冬柴鉄三公明党幹事長は30日、主な滞在日程を終えた。安倍氏にとって幹事長として初の外国訪問だったが、パウエル国務長官ラムズフェルド国防長官、ライス大統領補佐官(国家安全保障担当)ら米政府の主要メンバーが会談に応じるなど、ブッシュ政権の厚遇ぶりが目立った。イラク問題で米国への風当たりが強まる中、自衛隊派遣の継続を明言している小泉純一郎首相の名代としての安倍氏に最大限に配慮したようだ。
 ファイス国防次官は29日の安倍氏との会談で、自衛隊派遣について「日本人人質事件でも、スペインが撤退を表明した際にも、日本政府はぶれなかった」と評価した。米国は、パウエル長官がイラクに派兵している主要国首脳に駐留継続を求める電話をかけるなど、各国の動揺に神経質になっている。安倍氏に対する厚遇には、「日米同盟」の結束の固さを国際的にアピールし、他国の動揺を防ぐ狙いもある。
 安倍氏は、アーミテージ国務副長官をはじめ、ケリー国務次官補、パターソン国務次官補代理、グリーン国家安全保障会議(NSC)アジア上級部長らブッシュ政権内の知日派とも旧交を温めた。彼らは00年10月に「アーミテージ・リポート」をまとめたメンバー。同リポートは、日本が集団的自衛権行使の制約を外し、日米関係を米英関係のような同盟に高めることを求めていた。
 米政権の期待に応えるように、安倍氏保守系シンクタンクで行った講演(29日)で「集団的自衛権を行使できないという日本政府の解釈は限界に来ている」と明言。「サダム・フセイン大量破壊兵器を持っていたと疑うのは極めて合理的だ」とも語った。
 ライス補佐官は安倍氏との会談後、加藤良三駐米大使に「私は彼が好きだ。彼はタフだ」と話したという。講演を聞いたポール・ジアラ元国防総省日本部長にいたっては「非常に明確なメッセージを発する人。彼のような人が将来、首相として日本の憲法改正に尽力することを期待している」と手放しでほめた。
 安倍氏にとって幸運なお披露目になったようだ。【ワシントン須藤孝】)