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 米大統領選直後のテレビ番組で、敗北した民主党ケリー候補に投票したと言った外国人タレントが、州別のIQ検査平均値のランキングと、その州の選挙結果を重ね合わせたフィリップボードを示し、その上位を占める州はことごとくケリー候補勝利の青一色で、反対に下位を占める州はブッシュ候補が勝利した赤一色に綺麗に二分された表*1を見せ、頭のいい人達(州)はみんなケリーを支持し、逆に頭の悪い人達(州)はみんなブッシュを支持していて、この選挙結果において結局アメリカは頭の悪い欲望むき出しの、排他的攻撃的人達によって牛耳られてしまった(注・あくまで私が見た印象)というようなことを言って嘆いているのを見て、一瞬愕然としたのを覚えている。
 それは、まずこの外国人タレントが一貫して米軍のイラク攻撃を正当化し、支持し、疑問を投げかけ、反対している人達に向かって感情的と思えるような姿で必死にしつこく反論していたのと、またマイケル・ムーア監督の『華氏911』について、これまた感情的にぼろくそに言っている姿をよく見ていたので、てっきりブッシュ候補支持だと思いこんでいたことと、さらに、その示された表自体を見て、それは本当のことなのかと疑問に思えるほど綺麗に上下二分されていたこと、それ以前にそんなランキングが存在し、それを今や世界の運命、強いては人類や地球の行く末までも決定しかねない大統領選と絡めているアメリカ人というものの神経…。そのあまりにもの落差の大きさに言葉を失ったのである。
 しかしそれ同時に、ブッシュ嫌悪=何となくケリー支持であった私にとって、なんか溜飲が下がり、スッキリしたという気分になった自分がいたのも、また事実である。

*1:これは今は、でっちあげの捏造であったことを発信元も認め、謝罪記事を出している